読売ジャイアンツ 対 広島東洋カープ
試合情報
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| スコア | 巨人 3-1 広島 |
| 試合時間 | 2時間45分 |
| 観客数 | 42,244人 |
| 勝ち投手 | 井上温大(巨人) |
| 負け投手 | 床田寛樹(広島) |
| セーブ | マルティネス(巨人) |
| シリーズ対戦成績 | 巨人 6勝3敗 |
先発投手
- 巨人:井上温大
- 広島:床田寛樹
バッテリー
- 巨人:井上温大、船迫大雅、森田駿哉、マルティネス - 岸田行倫、大城卓三
- 広島:床田寛樹、辻大雅、菊地ハルン - 石原貴規
スターティングラインアップ
| 打順 | 広島(先攻) | 守備 | 打順 | 巨人(後攻) | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 名原典彦 | 中 | 1 | 吉川尚輝 | 二 |
| 2 | 菊池涼介 | 二 | 2 | 泉口友汰 | 遊 |
| 3 | ファビアン | 左 | 3 | 岸田行倫 | 捕 |
| 4 | 坂倉将吾 | 三 | 4 | ダルベック | 一 |
| 5 | 小園海斗 | 遊 | 5 | 坂本勇人 | 三 |
| 6 | モンテロ | 一 | 6 | キャベッジ | 中 |
| 7 | 佐々木泰 | 右 | 7 | 笹原操希 | 右 |
| 8 | 石原貴規 | 捕 | 8 | 佐々木俊輔 | 左 |
| 9 | 床田寛樹 | 投 | 9 | 井上温大 | 投 |
試合経過詳細
1回表 広島
- 1 名原典彦 - 遊ゴロ
- 2 菊池涼介 - 空振り三振
- 3 ファビアン - 左越ソロ本塁打、広島が1点先制
- 4 坂倉将吾 - 見逃し三振
1回裏 巨人
- 1 吉川尚輝 - 二ゴロ
- 2 泉口友汰 - 右前安打
- 3 岸田行倫 - 遊ゴロ
- 4 ダルベック - 空振り三振
2回表 広島
- 1 小園海斗 - 見逃し三振
- 2 モンテロ - 左前安打
- 3 佐々木泰 - 右前安打
- 4 石原貴規 - 見逃し三振
- 5 床田寛樹 - 三飛
2回裏 巨人
- 1 坂本勇人 - 二飛
- 2 キャベッジ - 空振り三振
- 3 笹原操希 - 中飛
3回表 広島
- 1 名原典彦 - 遊ゴロ
- 2 菊池涼介 - 二ゴロ
- 3 ファビアン - 二ゴロ
3回裏 巨人
- 1 佐々木俊輔 - 三ゴロ
- 2 井上温大 - 見逃し三振
- 3 吉川尚輝 - 左翼線二塁打
- 4 泉口友汰 - 遊ゴロ
4回表 広島
- 【選手交代】岸田行倫 → 大城卓三(ファウルチップで岸田が負傷交代)
- 1 坂倉将吾 - 二飛
- 2 小園海斗 - 左飛
- 3 モンテロ - 右前安打
- 4 佐々木泰 - 三ゴロ
4回裏 巨人
- 1 大城卓三 - 右前安打
- 2 ダルベック - 三ゴロ
- 3 坂本勇人 - 空振り三振
- 4 キャベッジ - 遊ゴロ
5回表 広島
- 1 石原貴規 - 見逃し三振
- 2 床田寛樹 - 空振り三振
- 3 名原典彦 - 二ゴロ
5回裏 巨人
- 1 笹原操希 - 左前安打
- 2 佐々木俊輔 - 中飛
- 3 井上温大 - 投犠打
- 4 吉川尚輝 - 中飛
6回表 広島
- 1 菊池涼介 - 空振り三振
- 2 ファビアン - 右飛
- 3 坂倉将吾 - 二ゴロ
6回裏 巨人
- 1 泉口友汰 - 右前安打
- 2 大城卓三 - 右前安打
- 3 ダルベック - 右飛
- 4 坂本勇人 - 四球
- 5 キャベッジ - 左飛
- 6 笹原操希 - 左翼線走者一掃3点適時二塁打、巨人が逆転
- 7 佐々木俊輔 - 故意四球
- 8 井上温大 - 中前安打
- 9 吉川尚輝 - 二ゴロ
7回表 広島
- 1 小園海斗 - 空振り三振
- 2 モンテロ - 中前安打
- 3 佐々木泰 - 中前安打
- 4 石原貴規 - 右飛
- 【代打】床田寛樹 → 前川誠太
- 5 前川誠太 - 四球
- 6 名原典彦 - 右飛
7回裏 巨人
- 【投手交代】床田寛樹 → 辻大雅
- 1 泉口友汰 - 中前安打
- 2 大城卓三 - 空振り三振(一塁走者・泉口友汰が二塁盗塁失敗)
- 3 ダルベック - 四球
- 4 坂本勇人 - 空振り三振
8回表 広島
- 【投手交代】井上温大 → 船迫大雅
- 1 菊池涼介 - 一直
- 2 ファビアン - 中前安打
- 【投手交代】船迫大雅 → 森田駿哉
- 3 坂倉将吾 - 二ゴロ
- 4 小園海斗 - 遊飛
8回裏 巨人
- 【投手交代】辻大雅 → 菊地ハルン
- 1 キャベッジ - 空振り三振
- 2 笹原操希 - 空振り三振
- 3 佐々木俊輔 - 左前安打
- 【代打】井上温大 → 丸佳浩
- 4 丸佳浩 - 空振り三振
9回表 広島
- 【投手交代】森田駿哉 → マルティネス
- 1 モンテロ - 遊ゴロ
- 2 佐々木泰 - 空振り三振
- 【代打】石原貴規 → 秋山翔吾
- 3 秋山翔吾 - 一ゴロ
9回裏 巨人
- 試合終了(攻撃なし)
本塁打
- 広島:ファビアン(12号・1回・ソロ)
- 巨人:なし
戦評
巨人先発の井上温大(巨人)は初回にファビアン(広島)のソロで先制を許したものの、その後は力強い投球で広島打線を封じ、7回6安打1失点、8奪三振の好投を見せた。打線は1点を追う6回、泉口友汰(巨人)と大城卓三(巨人)の連打などで満塁とし、2死から笹原操希(巨人)が走者一掃の3点適時二塁打を放って逆転した。8回は船迫大雅(巨人)と森田駿哉(巨人)、9回はマルティネス(巨人)が無失点でつなぎ、井上温大(巨人)は今季9勝目、マルティネス(巨人)は29セーブ目を記録した。このカードは巨人の1勝0敗となり、今季の対広島成績を6勝3敗とした。
感想
井上温大(巨人)は初回、ファビアン(広島)に一発を浴びたものの、失点は結局それだけ。序盤から変に萎縮することなく、ストライクゾーンの中で大胆に勝負できていたのが実に頼もしかった。最大の見せ場は、やはり7回の二死満塁だろう。あと一本で同点という場面でも逃げず、名原典彦(広島)に対して外角高めの力強い球で押し切った。あの投球には、先発としての成長と自信がはっきり表れていたと思う。これで9勝目。二桁勝利はもう目前だが、今の井上温大(巨人)なら、そこを通過点としてさらに勝ち星を積み重ねてくれるのではないかと期待したくなる。打線は相変わらず走者を出しながら、なかなかあと一本が出ない。6回も一死満塁でキャベッジ(巨人)が浅い左飛に倒れた時点で、正直なところ「この回も駄目か」と諦めかけていた。ところが、そこで打席に入ったのが、最近は毎日のように名前を書いている気がする笹原操希(巨人)だ。追い込まれるどころか、左翼線の深いところへ迷いなく振り抜き、走者をすべて迎え入れる逆転の3点二塁打。坂本勇人(巨人)が一塁から必死に走り、三人目の走者としてホームへ滑り込んだ瞬間には、こちらも思わず拳を握った。笹原操希(巨人)の思い切りの良さと、坂本勇人(巨人)の大激走が生んだ、実に痛快な逆転劇だった。8回は船迫大雅(巨人)と森田駿哉(巨人)の二人を惜しげもなく投入し、最後にはマルティネス(巨人)が控えているという、何とも贅沢な継投で1イニングをしのいだ。先発陣がある程度長い回を投げてくれているからこそ可能な起用であり、早い回から小刻みに投手をつぎ込み、終盤には頼れる投手が残っていないという数年前の苦しい光景を思えば、ブルペン運用にもずいぶん余裕が生まれたものだ。この日は浦田俊輔(巨人)と松本剛(巨人)がスタメンから外れていたが、それでも吉川尚輝(巨人)、泉口友汰(巨人)、笹原操希(巨人)を中心に躍動感のある攻撃を見せてくれた。ポイントゲッターを任された打者がなかなか決め切れない課題は残るものの、主力が欠けても別の組み合わせで攻撃を組み立てられるところに、野手陣の層の厚さを感じる。そして心配なのが、ファウルチップを膝に受けて途中退場した岸田行倫(巨人)だ。キャプテンとして攻守にチームを支えてきただけに、大事に至らないことを願うばかりである。その一方で、急きょマスクをかぶった大城卓三(巨人)が守備を落ち着いてこなし、打っても二安打を放ったことには頼もしさを感じた。捕手にも複数の選択肢があるのは長いシーズンを戦ううえで大きい。終わってみれば3対1というロースコアだが、井上温大(巨人)の粘り、笹原操希(巨人)の一打、坂本勇人(巨人)の激走、吉川尚輝(巨人)と泉口友汰(巨人)の軽快な動きと、見どころは十分にあった。派手な大量得点ではなくとも、チーム全体の厚みと勢いを感じられる、実に楽しく価値のある勝利だった。