読売ジャイアンツ 対 広島東洋カープ
試合情報
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| スコア | 巨人 11-7 広島 |
| 試合時間 | 4時間4分 |
| 観客数 | 30,075人 |
| 勝ち投手 | 船迫大雅(巨人) |
| 負け投手 | 辻大雅(広島) |
| セーブ | マルティネス(巨人) |
| シリーズ対戦成績 | 巨人 9勝5敗 |
先発投手
- 巨人:又木鉄平
- 広島:岡本駿
バッテリー
- 巨人:又木鉄平、泉圭輔、船迫大雅、堀田賢慎、田中瑛斗、赤星優志、マルティネス - 大城卓三、小林誠司
- 広島:岡本駿、菊地ハルン、遠藤淳志、辻大雅、益田武尚、黒原拓未、赤木晴哉 - 持丸泰輝、石原貴規
スターティングラインアップ
| 打順 | 広島(後攻) | 守備 | 打順 | 巨人(先攻) | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 名原典彦 | 中 | 1 | 浦田俊輔 | 二 |
| 2 | 菊池涼介 | 二 | 2 | 松本剛 | 左 |
| 3 | ファビアン | 左 | 3 | 泉口友汰 | 遊 |
| 4 | 秋山翔吾 | 右 | 4 | 大城卓三 | 捕 |
| 5 | モンテロ | 一 | 5 | 佐々木俊輔 | 中 |
| 6 | 小園海斗 | 遊 | 6 | 小濱佑斗 | 一 |
| 7 | 佐々木泰 | 三 | 7 | 知念大成 | 右 |
| 8 | 持丸泰輝 | 捕 | 8 | 石塚裕惺 | 三 |
| 9 | 岡本駿 | 投 | 9 | 又木鉄平 | 投 |
試合経過詳細
1回表 巨人
- 1 浦田俊輔 - 二直
- 2 松本剛 - 左安
- 3 泉口友汰 - 左安
- 4 大城卓三 - 右越え2点適時二塁打
- 5 佐々木俊輔 - 二ゴロ
- 6 小濱佑斗 - 空三振
1回裏 広島
- 1 名原典彦 - 三ゴロ
- 2 菊池涼介 - 左翼線二塁打
- 3 ファビアン - 中前適時打
- 4 秋山翔吾 - 左翼線二塁打
- 5 モンテロ - 二飛
- 6 小園海斗 - 中前2点適時打
- (小園海斗が二盗成功)
- 7 佐々木泰 - 空三振
2回表 巨人
- 1 知念大成 - 投ゴロ
- 2 石塚裕惺 - 遊ゴロ
- 3 又木鉄平 - 一飛
2回裏 広島
- 1 持丸泰輝 - 一ゴロ
- 2 岡本駿 - 見三振
- 3 名原典彦 - 右安
- (名原典彦が二盗失敗)
- 4 菊池涼介 - 打席途中終了
3回表 巨人
- 1 浦田俊輔 - 一塁内野安打
- 2 松本剛 - 右安
- 3 泉口友汰 - 右犠飛(同点)
- (松本剛が三盗失敗)
- 4 大城卓三 - 左越え三塁打
- 5 佐々木俊輔 - 二ゴロ
3回裏 広島
- 1 菊池涼介 - 左飛
- 2 ファビアン - 二ゴロ
- 3 秋山翔吾 - 二ゴロ
4回表 巨人
- 1 小濱佑斗 - 見三振
- 2 知念大成 - 右安
- 3 石塚裕惺 - 右安
- 4 又木鉄平 - 三犠打
- (岡本駿の暴投で勝ち越し)
- 5 浦田俊輔 - 空三振
4回裏 広島
- 1 モンテロ - 右安
- 2 小園海斗 - 右安
- 3 佐々木泰 - 中安
- 4 持丸泰輝 - 二ゴロ併殺打(1点)
- 【代打】岡本駿 → 野間峻祥
- 5 野間峻祥 - 死球
- 【投手交代】又木鉄平 → 泉圭輔
- (野間峻祥が二盗成功)
- 6 名原典彦 - 空三振
5回表 巨人
- 【投手交代】岡本駿 → 菊地ハルン
- 1 松本剛 - 三直
- 2 泉口友汰 - 中安
- 3 大城卓三 - 見三振
- 4 佐々木俊輔 - 空三振
5回裏 広島
- 1 菊池涼介 - 遊飛
- 2 ファビアン - 遊ゴロ
- 3 秋山翔吾 - 中安
- 4 モンテロ - 左越え2ラン本塁打
- 5 小園海斗 - 中安
- 6 佐々木泰 - 空三振
6回表 巨人
- 【投手交代】菊地ハルン → 遠藤淳志
- 1 小濱佑斗 - 空三振
- 2 知念大成 - 二飛
- 3 石塚裕惺 - 空三振
6回裏 広島
- 【投手交代】泉圭輔 → 船迫大雅
- 1 持丸泰輝 - 空三振
- 【代打】遠藤淳志 → 佐藤啓介
- 2 佐藤啓介 - 遊飛
- 3 名原典彦 - 投ゴロ
7回表 巨人
- 【投手交代】遠藤淳志 → 辻大雅
- 【代打】船迫大雅 → 笹原操希
- 1 笹原操希 - 中安
- 2 浦田俊輔 - 三ゴロ
- 3 松本剛 - 四球
- 4 泉口友汰 - 左飛
- 5 大城卓三 - 死球
- 6 佐々木俊輔 - 押し出し四球
- 【投手交代】辻大雅 → 益田武尚
- 【代打】小濱佑斗 → ダルベック
- 7 ダルベック - 左前2点適時打
- 8 知念大成 - 右中間適時二塁打
- 9 石塚裕惺 - 空三振
7回裏 広島
- 【投手交代】船迫大雅 → 堀田賢慎
- 1 菊池涼介 - 空三振
- 2 ファビアン - 見三振
- 3 秋山翔吾 - 二ゴロ
8回表 巨人
- 【投手交代】益田武尚 → 黒原拓未
- 1 笹原操希 - 二ゴロ
- 2 浦田俊輔 - 二ゴロ
- 3 松本剛 - 四球
- 4 泉口友汰 - 右翼線適時二塁打
- 5 大城卓三 - 見三振
8回裏 広島
- 【投手交代】堀田賢慎 → 田中瑛斗
- 1 モンテロ - 二ゴロ
- 2 小園海斗 - 一ゴロ失
- 3 佐々木泰 - 右安
- 【代打】持丸泰輝 → 坂倉将吾
- 4 坂倉将吾 - 一ゴロ併殺打(1点)
9回表 巨人
- 1 佐々木俊輔 - 左飛
- 2 ダルベック - 右越えエンタイトル二塁打
- 【代打】知念大成 → 皆川岳飛
- 3 皆川岳飛 - 二塁内野安打
- 4 石塚裕惺 - 中安
- 5 笹原操希 - 空三振
- 6 浦田俊輔 - 左前2点適時打
- 【投手交代】黒原拓未 → 赤木晴哉
- 7 松本剛 - 一ゴロ
9回裏 広島
- 【投手交代】田中瑛斗 → 赤星優志
- 1 大盛穂 - 二ゴロ
- 2 名原典彦 - 左安
- 3 菊池涼介 - 左安
- 【投手交代】赤星優志 → マルティネス
- 4 ファビアン - 二ゴロ
- 【代打】秋山翔吾 → 勝田成
- 5 勝田成 - 投ゴロ
本塁打
- 巨人:なし
- 広島:モンテロ(9号・5回・2ラン)
戦評
巨人は初回に大城卓三(巨人)の2点適時二塁打で先制したが、その裏に3点を奪われ、5回にはモンテロ(広島)の2ランで4対6と勝ち越された。 それでも7回、佐々木俊輔(巨人)の押し出し四球で1点差とすると、代打・ダルベック(巨人)の2点適時打で逆転。さらに知念大成(巨人)の適時二塁打で、この回一挙4得点を挙げた。 8回は泉口友汰(巨人)の適時二塁打、9回には浦田俊輔(巨人)の2点適時打で突き放し、17安打11得点の猛攻で乱打戦を制した。 船迫大雅(巨人)が3勝目を挙げ、マルティネス(巨人)は30セーブ目。この3連戦を2勝1敗で勝ち越し、今季の対広島成績を9勝5敗とした。
感想
まず触れなければならないのは又木鉄平(巨人)だろう。味方が初回に幸先よく2点を先制してくれた直後、四本の長短打を浴びて、あっさりと試合をひっくり返された。二軍では相手を寄せつけない投球を見せているようだが、一軍ではなかなか戦力になれない状態がずっと続いている。単なる調子の問題で片づけるのではなく、なぜ一軍の打者には通用しないのか、球質なのか、配球なのか、精神面なのかを、改めて徹底的に見直す時期ではないだろうか。この日の投球を見ていても、正直なところ抑えられる気配はほとんど感じられなかった。後を受けた泉圭輔(巨人)も苦しかった。イニングまたぎが負担になった可能性はあるが、それ以前に150キロを記録した直球にも本来の勢いが感じられず、全体的に球が高く浮いていた。モンテロ(広島)に浴びた勝ち越し2ランも、流れを考えれば必然に近い一発だったように思う。田中瑛斗(巨人)にも少し疲れが見える。一番の武器であるシュートが大きく曲がったかと思えば、次はほとんど動かない。あれだけ変化が定まらなければ、投げる本人も受ける捕手も組み立てが難しくなるだろう。それでも、そんな投手陣の不安を打線が力ずくでひっくり返したのだから、今日は素直に喜びたい。なかでも松本剛(巨人)の存在感が際立っていた。安打を放ち、四球を選び、塁に出れば何度もけん制球を投げさせて相手投手を落ち着かせない。派手な長打だけではなく、打席でも塁上でも相手に嫌がられる仕事を続ける姿は、まさに攻撃の潤滑油だった。そして、7回の代打・ダルベック(巨人)である。満塁の場面でしっかりと逆転の2点適時打を放つのだから、やはり勝負強い。成績の波が大きく、いつでも安心して見ていられる打者ではないのだが、最近は「ここで一本」という場面での働きがあまりにも大きい。笹原操希(巨人)が代打で反撃の口火を切り、佐々木俊輔(巨人)が押し出し四球を選び、ダルベック(巨人)がひっくり返し、知念大成(巨人)がさらに突き放す。実に気持ちのいい逆転劇だった。最後の赤星優志(巨人)は、まあ、ご愛敬ということにしておこう。二人の走者を残し、ベンチへ頭を下げながら戻っていく姿には本人の悔しさが表れていたが、最近の起用状況を考えれば疲れがあっても不思議ではない。結果的にはセーブシチュエーションをつくり、マルティネス(巨人)の30セーブ目を演出したと思えば、今日くらいは笑って済ませてもいいだろう。マルティネス(巨人)も制球には少し苦労していたが、最後はきっちり無失点で締めた。30セーブ到達、本当におめでとう。正直に認めれば、5回裏に2点を勝ち越された時点で、今日は厳しいかと諦めかけていた。それだけに、そこから一気に試合をひっくり返し、最後は11得点で勝ち切った喜びは格別だ。簡単に白旗を揚げるようなチームではない。まだペナントは捨てていないぞ。