読売ジャイアンツ 対 中日ドラゴンズ

読売ジャイアンツ 対 中日ドラゴンズ

巨人11-0中日
会場:
バンテリンドーム
観客数:
36,697人
勝利投手:
小笠原慎之介(巨人)
敗戦投手:
柳裕也(中日)

試合情報

項目記録
スコア巨人 11-0 中日
試合時間3時間25分
観客数36,697人
勝ち投手小笠原慎之介(巨人)
負け投手柳裕也(中日)
セーブ
シリーズ対戦成績巨人 11勝9敗

スコアボード

123456789101112
1000000100---11102
000000000---042

先発投手

  • 巨人:小笠原慎之介
  • 中日:柳裕也

バッテリー

  • 巨人:小笠原慎之介、北浦竜次 - 大城卓三、小林誠司
  • 中日:柳裕也、橋本侑樹、草加勝、三浦瑞樹、伊藤茉央 - 石伊雄太、木下拓哉

スターティングラインアップ

打順中日(後攻)守備打順巨人(先攻)守備
1福永裕基1浦田俊輔
2岡林勇希2佐々木俊輔
3細川成也3中山礼都
4サノー4ダルベック
5石川昂弥5大城卓三
6花田旭6松本剛
7ロドリゲス7泉口友汰
8石伊雄太8石塚裕惺
9柳裕也9小笠原慎之介

試合経過詳細

1回表 巨人

  • 1 浦田俊輔 - 右前安打
  • 一走浦田俊輔 - 二塁盗塁成功
  • 2 佐々木俊輔 - 二ゴロ
  • 3 中山礼都 - 二ゴロ(打点1)
  • 4 ダルベック - 空三振

1回裏 中日

  • 1 福永裕基 - 見三振
  • 2 岡林勇希 - 二ゴロ
  • 3 細川成也 - 右前安打
  • 4 サノー - 四球
  • 5 石川昂弥 - 見三振

2回表 巨人

  • 1 大城卓三 - 左飛
  • 2 松本剛 - 遊安
  • 3 泉口友汰 - 左飛
  • 4 石塚裕惺 - 二ゴロ

2回裏 中日

  • 1 花田旭 - 二飛
  • 2 ロドリゲス - 見三振
  • 3 石伊雄太 - 空三振

3回表 巨人

  • 1 小笠原慎之介 - 空三振
  • 2 浦田俊輔 - 中飛
  • 3 佐々木俊輔 - 見三振

3回裏 中日

  • 1 柳裕也 - 中前安打
  • 2 福永裕基 - 左飛
  • 3 岡林勇希 - 右前安打(中山の失策で一、三塁)
  • 4 細川成也 - 空三振
  • 5 サノー - 四球
  • 6 石川昂弥 - 遊ゴロ

4回表 巨人

  • 1 中山礼都 - 左飛
  • 2 ダルベック - 左前安打
  • 3 大城卓三 - 4-6-3併殺打

4回裏 中日

  • 1 花田旭 - 見三振
  • 2 ロドリゲス - 遊ゴロ
  • 3 石伊雄太 - 四球
  • 4 柳裕也 - 空三振

5回表 巨人

  • 1 松本剛 - 左飛
  • 2 泉口友汰 - 二ゴロ
  • 3 石塚裕惺 - 右飛

5回裏 中日

  • 1 福永裕基 - 遊ゴロ
  • 2 岡林勇希 - 空三振
  • 3 細川成也 - 三ゴロ

6回表 巨人

  • 1 小笠原慎之介 - 二ゴロ
  • 2 浦田俊輔 - 空三振
  • 3 佐々木俊輔 - 四球
  • 4 中山礼都 - 中前安打
  • 5 ダルベック - 空三振

6回裏 中日

  • 1 サノー - 遊ゴロ
  • 2 石川昂弥 - 遊ゴロ
  • 3 花田旭 - 遊ゴロ

7回表 巨人

  • 1 大城卓三 - 遊直
  • 2 松本剛 - 一ゴロ
  • 3 泉口友汰 - 四球
  • 4 石塚裕惺 - 二ゴロ失策(福永)
  • 5 小笠原慎之介 - 空三振

7回裏 中日

  • 1 ロドリゲス - 中飛
  • 2 石伊雄太 - 三直
  • 3 【代打】柳裕也 → 福元悠真 - 三ゴロ失策(石塚)
  • 4 福永裕基 - 三ゴロ

8回表 巨人

  • 【投手交代】柳裕也 → 橋本侑樹
  • 1 浦田俊輔 - 一塁内野安打
  • 2 佐々木俊輔 - 死球
  • 3 中山礼都 - 左前安打
  • 4 ダルベック - 右犠飛(打点1)
  • 【代走】中山礼都 → 笹原操希
  • 5 大城卓三 - 左中間2点適時二塁打
  • 【代走】大城卓三 → 増田大輝
  • 【投手交代】橋本侑樹 → 草加勝
  • 6 松本剛 - 中前適時打
  • 7 泉口友汰 - 四球
  • 8 石塚裕惺 - 四球
  • 9 【代打】小笠原慎之介 → 丸佳浩 - 中前適時打
  • 10 浦田俊輔 - 一ゴロ失策(サノーの悪送球で2点)
  • 【投手交代】草加勝 → 三浦瑞樹
  • 【守備変更】福永裕基 → 樋口正修(二)
  • 11 佐々木俊輔 - 四球
  • 12 笹原操希 - 右中間3点適時二塁打
  • 13 ダルベック - 空三振
  • 14 増田大輝 - 投ゴロ

8回裏 中日

  • 【投手交代】小笠原慎之介 → 北浦竜次
  • 【守備変更】笹原操希(右)
  • 【守備変更】ダルベック → 増田大輝(一)
  • 【守備変更】小林誠司(捕)
  • 1 岡林勇希 - 右中間二塁打
  • 2 細川成也 - 一邪飛
  • 3 【代打】サノー → ボスラー - 一ゴロ
  • 4 石川昂弥 - 遊直

9回表 巨人

  • 【投手交代】三浦瑞樹 → 伊藤茉央
  • 【守備変更】石伊雄太 → 木下拓哉(捕)
  • 1 松本剛 - 見三振
  • 2 泉口友汰 - 中飛
  • 3 石塚裕惺 - 二ゴロ

9回裏 中日

  • 【守備変更】泉口友汰 → 小濱佑斗(遊)
  • 1 花田旭 - 空三振
  • 2 ロドリゲス - 空三振
  • 3 木下拓哉 - 投直

本塁打

  • なし

戦評

巨人は初回、浦田俊輔(巨人)の安打と盗塁、佐々木俊輔(巨人)の進塁打から中山礼都(巨人)の二ゴロで1点を先制した。先発の小笠原慎之介(巨人)は走者を背負いながらも要所を締め、7回3安打無失点、8奪三振の好投で3勝目を挙げた。1点差のまま迎えた8回は、中山礼都(巨人)の安打で満塁とすると、ダルベック(巨人)の犠飛、大城卓三(巨人)の2点適時二塁打を皮切りに打者14人で一挙10得点。試合を一気に決めた。北浦竜次(巨人)も残る2イニングを無失点に抑え、巨人は11対0で完封勝利。この3連戦を2勝1敗で勝ち越し、今季の中日戦を11勝9敗とした。

感想

いやあ、小笠原慎之介(巨人)が面白い。マウンド上の躍動感といい、打者との駆け引きといい、見ていてこちらまで引き込まれる投球だった。メジャーでは思うような結果を残せなかったのかもしれないが、帰ってきた小笠原慎之介(巨人)は以前とはかなり違って見える。投球フォームにも、投球術にも進化を感じるし、7回を3安打無失点、8奪三振。古巣相手に堂々たる内容だった。だからこそ、登板時のブーイングには何とも複雑な気持ちになる。相手選手を見て「クソッ」と思うことも、「嫌な選手だなぁ」と思うことも野球観戦にはある。それでも、私は選手そのものへのリスペクトを欠くようなブーイングは好きになれないし、自分では絶対にやらないだろう。その空気の中で結果を出した小笠原慎之介(巨人)は立派だった。攻撃では、まず初回が実に鮮やかだった。浦田俊輔(巨人)がヒットで出て、すかさず盗塁。佐々木俊輔(巨人)が進め、中山礼都(巨人)の内野ゴロで生還する。派手な長打など一本もないのに、ヒット、足、進塁打、内野ゴロで1点を奪う。浦田俊輔(巨人)の躍動感と、ここにきて乗りに乗っている中山礼都(巨人)がかみ合った、実に気持ちのいい先制点だった。ただ、その後はまたしても重い。1対0のまま試合は終盤へ進み、「今日もこの1点を守り切るしかないのか」と思い始めた8回だった。そこで決定的な仕事をしたのが中山礼都(巨人)だ。無死一、二塁、送りバントも考えられる場面で状況を見ながらバスターでレフトへ運び、満塁へとチャンスを広げた。最近の中山礼都(巨人)は本当に別人のようだ。ただ打つだけではなく、試合の状況を読み、その場で求められる仕事をきっちりやる。完全に化けた、と言いたくなる。今の状態なら「若手の一人」ではない。優勝争いをするチームにとって、かなり強力な戦力になって戻ってきた。そして満塁からボビー・ダルベック(巨人)の犠牲フライ。たった1点ではあるのだが、ずっと1対0だった試合だけに、この2点目は本当に大きかった。あれで何か、打線に取りついていたものがスッと落ちたように見えた。その直後の大城卓三(巨人)も、ずいぶん楽な表情で打席に入れたように感じる。私はボビー・ダルベック(巨人)の犠牲フライが出た直後、「これで大城卓三(巨人)がタイムリーを打つよ」と口にしたのだが、本当に左中間へ2点適時二塁打。こういう空気になったときの大城卓三(巨人)はやっぱり怖い打者だ。そこからはもう止まらない。松本剛(巨人)、丸佳浩(巨人)、そして途中出場の笹原操希(巨人)までつながって、終わってみれば1イニング10得点。つい最近まで貧打、貧打と嘆き続けていたチームとは思えない猛攻だった。ただ、改めて感じたのは四死球の怖さだ。この回だけで3四球1死球。巨人が投手陣の四死球祭りで自滅する試合を何度も見てきたからこそ、逆の立場になると、その破壊力がよく分かる。ヒット一本なら一つのアウトで流れを切れることもあるが、四死球は守っている側からすると本当に重い。そこに安打と失策まで重なれば、こういう10得点という大事故につながるわけだ。何はともあれ、今季最後のバンテリンドームで11対0。実に気持ちよく締めくくれた。今週は2勝4敗。せめて五分では終えてほしかったので、その点では決して満足できる一週間ではない。それでも最後にこれだけ打線が爆発し、小笠原慎之介(巨人)が素晴らしい投球を見せて勝てたことには意味がある。この10得点が単なる一日限りのお祭りではなく、長く苦しんできた貧打を吹き飛ばすきっかけになることを願いたい。