読売ジャイアンツ 対 広島東洋カープ
試合情報
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| スコア | 巨人 10-5 広島 |
| 試合時間 | 4時間37分 |
| 観客数 | 32,317人 |
| 勝ち投手 | 則本昂大(巨人) |
| 負け投手 | 岡本駿(広島) |
| セーブ | ― |
| シリーズ対戦成績 | 巨人 13勝6敗 |
先発投手
- 巨人:田中将大
- 広島:玉村昇悟
バッテリー
- 巨人:田中将大、代木大和、船迫大雅、堀田賢慎、森田駿哉、中川皓太、泉圭輔、田中瑛斗、則本昂大、マルティネス - 大城卓三、甲斐拓也
- 広島:玉村昇悟、大瀬良大地、遠藤淳志、ターノック、髙太一、森浦大輔、岡本駿、工藤泰己 - 持丸泰輝、石原貴規
スターティングラインアップ
| 打順 | 広島(後攻) | 守備 | 打順 | 巨人(先攻) | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 中村奨成 | 中 | 1 | 浦田俊輔 | 二 |
| 2 | 佐藤啓介 | 一 | 2 | 泉口友汰 | 遊 |
| 3 | ファビアン | 左 | 3 | 増田陸 | 一 |
| 4 | 坂倉将吾 | 三 | 4 | 大城卓三 | 捕 |
| 5 | 菊池涼介 | 二 | 5 | 石塚裕惺 | 三 |
| 6 | 佐々木泰 | 右 | 6 | 松本剛 | 左 |
| 7 | 持丸泰輝 | 捕 | 7 | 鈴木大和 | 中 |
| 8 | 勝田成 | 遊 | 8 | 佐々木俊輔 | 右 |
| 9 | 玉村昇悟 | 投 | 9 | 田中将大 | 投 |
試合経過詳細
1回表 巨人
- 1 浦田俊輔 - 右前安
- 一走浦田俊輔 - 二盗失敗
- 2 泉口友汰 - 遊ゴロ
- 3 増田陸 - 中飛
1回裏 広島
- 1 中村奨成 - 遊ゴロ
- 2 佐藤啓介 - 右越えソロ本塁打
- 3 ファビアン - 四球
- 4 坂倉将吾 - 左前安
- 5 菊池涼介 - 四球
- 6 佐々木泰 - 三ゴロ併殺打
2回表 巨人
- 4 大城卓三 - 見三振
- 5 石塚裕惺 - 四球
- 6 松本剛 - 空三振
- 7 鈴木大和 - 右前安
- 8 佐々木俊輔 - 死球
- 持丸泰輝の捕逸で三走石塚裕惺生還
- 9 田中将大 - 見三振
2回裏 広島
- 7 持丸泰輝 - 空三振
- 8 勝田成 - 二ゴロ
- 9 玉村昇悟 - 投ゴロ
3回表 巨人
- 1 浦田俊輔 - 空三振
- 2 泉口友汰 - 二ゴロ
- 3 増田陸 - 空三振
3回裏 広島
- 1 中村奨成 - 三ゴロ
- 2 佐藤啓介 - 中前安
- 3 ファビアン - 中前安、中堅鈴木大和の後逸で一塁走者佐藤啓介生還・打者三塁
- 4 坂倉将吾 - 右犠飛
- 5 菊池涼介 - 遊ゴロ
4回表 巨人
- 4 大城卓三 - 中越えソロ本塁打
- 5 石塚裕惺 - 三ゴロ
- 6 松本剛 - 中前安
- 7 鈴木大和 - 四球
- 8 佐々木俊輔 - 二ゴロ
- 9 【代打】田中将大 → 萩尾匡也 - 空三振
4回裏 広島
- 【投手交代】田中将大 → 代木大和
- 6 佐々木泰 - 投ゴロ
- 7 持丸泰輝 - 見三振
- 8 勝田成 - 見三振
5回表 巨人
- 【投手交代】玉村昇悟 → 大瀬良大地
- 1 浦田俊輔 - 右飛
- 2 泉口友汰 - 空三振
- 3 増田陸 - 左越えソロ本塁打
- 4 大城卓三 - 空三振
5回裏 広島
- 9 【代打】大瀬良大地 → モンテロ - 三ゴロ、三塁手石塚裕惺の失策で出塁
- 1 中村奨成 - 左前安
- 【代走】モンテロ → 西川篤夢
- 2 佐藤啓介 - 見三振
- 【投手交代】代木大和 → 船迫大雅
- 3 ファビアン - 左前安、二塁走者西川篤夢走塁死
- 4 坂倉将吾 - 故意四球
- 5 菊池涼介 - 遊ゴロ
6回表 巨人
- 【投手交代】大瀬良大地 → 遠藤淳志
- 5 石塚裕惺 - 左飛
- 6 松本剛 - 右邪飛
- 7 鈴木大和 - 二直
6回裏 広島
- 【投手交代】船迫大雅 → 堀田賢慎
- 6 佐々木泰 - 右飛
- 7 持丸泰輝 - 空三振
- 8 勝田成 - 二ゴロ
7回表 巨人
- 【投手交代】遠藤淳志 → ターノック
- 8 佐々木俊輔 - 四球
- 一走佐々木俊輔 - 二盗成功
- 9 【代打】堀田賢慎 → 湯浅大 - 空三振
- 1 浦田俊輔 - 空三振
- 2 泉口友汰 - 空三振
7回裏 広島
- 【投手交代】堀田賢慎 → 森田駿哉
- 9 【代打】ターノック → 名原典彦 - 二ゴロ
- 1 中村奨成 - 右中間二塁打
- 2 佐藤啓介 - 遊ゴロ
- 3 ファビアン - 遊ゴロ
8回表 巨人
- 【投手交代】ターノック → 髙太一
- 3 増田陸 - 空三振
- 4 大城卓三 - 左線二塁打
- 5 石塚裕惺 - 右線適時二塁打
- 6 松本剛 - 右飛
- 7 鈴木大和 - 空三振
8回裏 広島
- 【投手交代】森田駿哉 → 中川皓太
- 4 坂倉将吾 - 見三振
- 5 菊池涼介 - 三安
- 【代走】菊池涼介 → 辰見鴻之介
- 6 佐々木泰 - 左中間2ラン本塁打
- 【投手交代】中川皓太 → 泉圭輔
- 7 持丸泰輝 - 左飛
- 8 勝田成 - 二ゴロ
9回表 巨人
- 【投手交代】髙太一 → 森浦大輔
- 8 佐々木俊輔 - 見三振
- 9 【代打】泉圭輔 → 丸佳浩 - 四球
- 【代走】丸佳浩 → 中山礼都
- 1 浦田俊輔 - 一ゴロ(二塁封殺、打者出塁)
- 一走浦田俊輔 - 二盗成功
- 2 泉口友汰 - 左前適時打
- 3 増田陸 - 四球
- 4 大城卓三 - 死球
- 5 石塚裕惺 - 空三振
9回裏 広島
- 【投手交代】泉圭輔 → 田中瑛斗
- 9 大盛穂 - 一ゴロ
- 1 中村奨成 - 投ゴロ
- 2 二俣翔一 - 四球
- 3 ファビアン - 遊ゴロ
10回表 巨人
- 【投手交代】森浦大輔 → 岡本駿
- 6 松本剛 - 二ゴロ
- 7 鈴木大和 - 二ゴロ
- 8 佐々木俊輔 - 空三振
10回裏 広島
- 【投手交代】田中瑛斗 → 則本昂大
- 【守備変更】大城卓三 → 甲斐拓也(捕)
- 4 坂倉将吾 - 二ゴロ
- 5 石原貴規 - 空三振
- 6 佐々木泰 - 見三振
11回表 巨人
- 9 甲斐拓也 - 左越えソロ本塁打
- 1 浦田俊輔 - 空三振
- 2 泉口友汰 - 四球
- 3 増田陸 - 左前安
- 4 【代打】則本昂大 → 坂本勇人 - 左越え2点適時二塁打
- 【投手交代】岡本駿 → 工藤泰己
- 5 石塚裕惺 - 四球
- 6 松本剛 - 二ゴロ
- 7 鈴木大和 - 左前適時打
- 8 佐々木俊輔 - 右線適時二塁打
- 9 甲斐拓也 - 二飛
11回裏 広島
- 【投手交代】則本昂大 → マルティネス
- 7 【代打】工藤泰己 → 野間峻祥 - 見三振
- 8 勝田成 - 遊ゴロ
- 9 大盛穂 - 遊飛
本塁打
- 巨人:大城卓三(9号・4回・ソロ)、増田陸(4号・5回・ソロ)、甲斐拓也(2号・11回・ソロ)
- 広島:佐藤啓介(3号・1回・ソロ)、佐々木泰(5号・8回・2ラン)
戦評
巨人は田中将大(巨人)が3回3失点で降板し、3回終了時点で1-3と追う展開となったが、大城卓三(巨人)、増田陸(巨人)のソロ本塁打で同点に追いつき、8回には石塚裕惺(巨人)の適時二塁打で一度は勝ち越した。 その裏に中川皓太(巨人)が佐々木泰(広島)に逆転2ランを浴びたものの、9回二死から浦田俊輔(巨人)が盗塁を決め、泉口友汰(巨人)の適時打で土壇場の同点。延長戦へ持ち込んだ。 11回は甲斐拓也(巨人)の2号ソロで勝ち越すと、坂本勇人(巨人)の2点適時二塁打、鈴木大和(巨人)と佐々木俊輔(巨人)の適時打で一挙5得点。最後はマルティネス(巨人)が三者凡退で締め、10投手をつぎ込んだ総力戦を制した。 このカードは巨人の2勝0敗となり、今季の対広島成績を13勝6敗とした。
感想
いやぁ、これは素直に嬉しい。途中までの流れを考えれば、よくぞひっくり返して勝ち切ったと言いたくなる一戦だった。ただし、喜びの中にも気になる材料は山ほどある。まず田中将大(巨人)。鈴木大和(巨人)の後逸という不運が絡んだとはいえ、3回4安打3失点という数字以上に、打者にあまりにも簡単に捉えられているように見えた。これまで積み上げてきた実績を考えれば簡単に口にしたくはないのだが、今の投球を見ていると「引退」の二文字まで頭をよぎってしまう。それほど厳しい内容が続いている。そして8回の中川皓太(巨人)もまた、何とももどかしい。抑える日は手が付けられないほど素晴らしい球を投げる一方で、定期的に突然崩れてしまう。この日は菊池涼介(広島)に内野安打を許した直後、佐々木泰(広島)に逆転2ランを浴び、完全に負け試合の空気へ傾いた。それでも、そこからがこの試合の面白いところだった。9回二死、浦田俊輔(巨人)が一塁に残り、そこから迷わず二盗。泉口友汰(巨人)がレフト前へ運ぶと、一気にホームまで帰ってきた。こういう足のある選手が一人いるだけで、野球は本当に面白くなる。あと一死で敗戦という場面から、足と一本の安打だけで試合を振り出しに戻したのだから、あの攻撃は神がかっていた。そして延長11回、まさかと言っては失礼だが、甲斐拓也(巨人)の一発には驚かされた。打率だけを見れば決して期待値の高い打者ではない。それでも、打つ一本のインパクトが妙に大きい。そんな甲斐拓也(巨人)らしい勝ち越しホームランだった。その後は坂本勇人(巨人)の2点二塁打、鈴木大和(巨人)、佐々木俊輔(巨人)の適時打で一気に5得点。ただ、巨人打線の歯車が突然完璧に噛み合ったというより、広島側の継投や守りの歯車が崩れ、その隙を逃さず畳み掛けたという印象の方が強い。それでも、勝負どころで相手の綻びにつけ込んで試合を決めるのも立派な強さだ。最後はセーブの付かない5点差でもマルティネス(巨人)を投入し、きっちり三者凡退。先発を含め実に10投手をつぎ込んだ総力戦で、9回二死から追いつき、延長で最後は勝ち切った。内容を振り返れば反省材料はいくらでもある。それでも、こんな試合を拾えたことには大きな価値があるし、何よりファンとしてはこういう勝ち方が一番たまらない。最後まで見ていてよかったと、心から思える勝利だった。