読売ジャイアンツ 対 中日ドラゴンズ
試合情報
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| スコア | 巨人 0-3 中日 |
| 試合時間 | 2時間53分 |
| 観客数 | 42,244人 |
| 勝ち投手 | 柳裕也(中日) |
| 負け投手 | 戸郷翔征(巨人) |
| セーブ | 松山晋也(中日) |
| シリーズ対戦成績 | 巨人 11勝10敗 |
スコアボード
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | 安 | 失 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 3 | 6 | 0 |
| 巨 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 0 | 7 | 1 |
先発投手
- 巨人:戸郷翔征
- 中日:柳裕也
バッテリー
- 巨人:戸郷翔征、西舘勇陽 - 大城卓三
- 中日:柳裕也、吉田聖弥、松山晋也 - 石伊雄太
スターティングラインアップ
| 打順 | 中日(先攻) | 守備 | 打順 | 巨人(後攻) | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 福永裕基 | 二 | 1 | 浦田俊輔 | 二 |
| 2 | 村松開人 | 遊 | 2 | 泉口友汰 | 遊 |
| 3 | 細川成也 | 左 | 3 | 丸佳浩 | 左 |
| 4 | サノー | 一 | 4 | 大城卓三 | 捕 |
| 5 | 石川昂弥 | 三 | 5 | 石塚裕惺 | 三 |
| 6 | 花田旭 | 右 | 6 | 松本剛 | 中 |
| 7 | 岡林勇希 | 中 | 7 | 佐々木俊輔 | 右 |
| 8 | 石伊雄太 | 捕 | 8 | 増田陸 | 一 |
| 9 | 柳裕也 | 投 | 9 | 戸郷翔征 | 投 |
試合経過詳細
1回表 中日
- 1 福永裕基 - 遊ゴロ
- 2 村松開人 - 遊ゴロ
- 3 細川成也 - 右飛
1回裏 巨人
- 1 浦田俊輔 - 右前安打
- 一走浦田俊輔 - 二盗失敗
- 2 泉口友汰 - 四球
- 3 丸佳浩 - 遊ゴロ併殺打
2回表 中日
- 4 サノー - 右前安打
- 5 石川昂弥 - 右飛
- 6 花田旭 - 見三振
- 7 岡林勇希 - 一ゴロ
2回裏 巨人
- 4 大城卓三 - 左飛
- 5 石塚裕惺 - 投安打
- 6 松本剛 - 右前安打
- 7 佐々木俊輔 - 空三振
- 一走松本剛 - 二盗成功
- 8 増田陸 - 故意四球
- 9 戸郷翔征 - 中飛
3回表 中日
- 8 石伊雄太 - 死球
- 9 柳裕也 - 投犠打
- 1 福永裕基 - 右飛
- 2 村松開人 - 遊ゴロ
3回裏 巨人
- 1 浦田俊輔 - 三ゴロ
- 2 泉口友汰 - 遊飛
- 3 丸佳浩 - 二ゴロ
4回表 中日
- 3 細川成也 - 中飛
- 4 サノー - 三ゴロ失
- 5 石川昂弥 - 見三振
- 6 花田旭 - 左前安打
- 7 岡林勇希 - 右中間3ラン本塁打
- 8 石伊雄太 - 見三振
4回裏 巨人
- 4 大城卓三 - 一ゴロ
- 5 石塚裕惺 - 見三振
- 6 松本剛 - 左中間二塁打
- 7 佐々木俊輔 - 二直
5回表 中日
- 9 柳裕也 - 三ゴロ
- 1 福永裕基 - 四球
- 2 村松開人 - 一ゴロ併殺打
5回裏 巨人
- 8 増田陸 - 左飛
- 9 戸郷翔征 - 遊ゴロ
- 1 浦田俊輔 - 捕邪飛
6回表 中日
- 3 細川成也 - 右越え二塁打
- 4 サノー - 空三振
- 5 石川昂弥 - 三ゴロ
- 6 花田旭 - 空三振
6回裏 巨人
- 2 泉口友汰 - 右前安打
- 一走泉口友汰 - 捕逸で二進
- 3 丸佳浩 - 三邪飛
- 4 大城卓三 - 四球
- 5 石塚裕惺 - 中飛
- 二走泉口友汰 - 暴投で三進
- 6 松本剛 - 四球
- 7 【代打】佐々木俊輔 → ダルベック - 空三振
7回表 中日
- 【守備変更】ダルベック → 中山礼都(右)
- 7 岡林勇希 - 右飛
- 8 石伊雄太 - 二ゴロ
- 9 柳裕也 - 見三振
7回裏 巨人
- 8 増田陸 - 空三振
- 9 【代打】戸郷翔征 → キャベッジ - 右中間二塁打
- 1 浦田俊輔 - 四球
- 2 泉口友汰 - 左飛
- 3 丸佳浩 - 中飛
8回表 中日
- 【投手交代】戸郷翔征 → 西舘勇陽
- 【守備変更】松本剛(中 → 左)
- 【守備変更】キャベッジ(中)
- 1 福永裕基 - 中飛
- 2 村松開人 - 遊ゴロ
- 3 細川成也 - 四球
- 4 サノー - 右飛
8回裏 巨人
- 【投手交代】柳裕也 → 吉田聖弥
- 4 大城卓三 - 見三振
- 5 石塚裕惺 - 一ゴロ
- 6 松本剛 - 二飛
9回表 中日
- 5 石川昂弥 - 遊ゴロ
- 6 花田旭 - 中前安打
- 7 岡林勇希 - 一ゴロ
- 8 石伊雄太 - 中前安打
- 9 【代打】吉田聖弥 → 阿部寿樹 - 四球
- 1 福永裕基 - 遊ゴロ
9回裏 巨人
- 【投手交代】吉田聖弥 → 松山晋也
- 【守備変更】田中幹也(二)
- 7 中山礼都 - 三邪飛
- 8 増田陸 - 三ゴロ
- 9 キャベッジ - 左前安打
- 1 浦田俊輔 - 二ゴロ
本塁打
- 中日:岡林勇希(3号・4回・3ラン)
- 巨人:なし
戦評
巨人は2回に一死一、三塁、6回には二死満塁、7回にも一死一、二塁と再三の好機をつくったが、中日先発の柳裕也(中日)を最後まで攻略できず、7安打を放ちながら無得点に終わった。 戸郷翔征(巨人)は3回まで無失点で進めたものの、4回に石塚裕惺(巨人)の失策から二死一、二塁とされ、岡林勇希(中日)に右中間へ3ランを浴びた。失点はこの3点だけで、7回4安打3失点、自責点0と粘ったが援護に恵まれなかった。 中日は柳裕也(中日)が7回6安打無失点。吉田聖弥(中日)、松山晋也(中日)とつないで完封リレーを完成させ、巨人は得点圏であと一本が出ないまま敗れた。 この3連戦は中日が1勝0敗。今季の対中日成績は巨人の11勝10敗となった。
感想
何とも重苦しく、そして最後まで同じところでつまずき続けた敗戦だった。戸郷翔征(巨人)は7回4安打3失点、自責点は0。数字だけを見れば十分に先発の役割を果たしているし、クオリティースタートという括りなら文句を言うような内容ではない。それでも、見ていてどうにも物足りなさが残ってしまうのは、あの4回を止められなかったからだろう。石塚裕惺(巨人)の失策から始まったイニングであり、戸郷翔征(巨人)だけに責任を負わせるのは酷だ。それでも、二死までこぎつけながら花田旭(中日)に安打を許し、最後は岡林勇希(中日)に3ラン。味方のミスが出たときに、それ以上傷口を広げず帰ってくる。それがエースに期待したい仕事であり、柳裕也(中日)が何度も巨人の好機をしのいだ姿との一番大きな差だったように思う。
そして、もはや何度書いたのかわからない「チャンスで打てない病」である。2回は一死一、三塁から無得点。6回は満塁まで攻めながら最後はダルベック(巨人)が空振り三振。7回にもキャベッジ(巨人)の二塁打と浦田俊輔(巨人)の四球で一死一、二塁まで進めたが、泉口友汰(巨人)、丸佳浩(巨人)が倒れた。7安打5四球をもらって0点なのだから、これ以上わかりやすい敗因もない。柳裕也(中日)が素晴らしかったのは間違いない。走者を出しても崩れず、ここだけは抑えなければならないという場面でことごとく踏ん張った。その粘りこそ、戸郷翔征(巨人)との違いであり、この日の両チームの違いそのものだったのかもしれない。
初回の浦田俊輔(巨人)の盗塁失敗も、地味ながら痛かった。先頭打者として安打で出塁した直後だけに、あそこで走者を失ったことで柳裕也(中日)をずいぶん楽にしてしまった。最近の浦田俊輔(巨人)の盗塁を見ていると、どうも仕掛けるタイミングが中途半端に映る。早い段階で思い切ってスタートを切るのか、走らないのであればリードや動きで投手にプレッシャーをかけ続けるのか。今はその中間で迷っているように見え、それが盗塁失敗の増加につながっているように感じる。足という明確な武器を持っている選手だからこそ、ここはもう一度整理してほしいところだ。
さらに気になったのが、ゼラス・ウィーラーコーチ(巨人)が柳裕也(中日)の攻略について示した考え方だ。早いカウントから積極的に仕掛ける一方、難しそうなら球数を投げさせて攻略する――という趣旨なのだが、それでは打者が打席で何を基準に判断すればいいのか、どうにも曖昧に聞こえてしまう。もちろん相手や状況によって攻め方を変えるのは当然だが、積極的に初球から仕掛けることと球数を投げさせることは、基本的には逆方向のアプローチである。結果論だけでコーチを責めたくはないが、この日の攻撃を見せられた後では「チームとしてどう柳裕也(中日)を崩そうとしていたのか」が最後まで見えてこなかった。薄々感じていた打線の迷いが、そのコメントにも表れてしまったようで、何とも寂しい。
西舘勇陽(巨人)も8回二死から細川成也(中日)に四球。結果として失点はしなかったが、3点を追う終盤に攻撃へ流れを持っていきたい場面での四球は、それだけで空気を重くするには十分だった。結局、この試合を一言でまとめれば、石塚裕惺(巨人)の失策から始まったピンチを戸郷翔征(巨人)が止め切れず、中日の柳裕也(中日)は巨人が作ったピンチをことごとく止めた。それだけなのだろう。そして、もう一言だけ付け加えるなら――巨人はチャンスになると、本当に誰も打たなかった。3点差なのに、最後までその3点がどうしようもなく遠く感じられた。こういう負け方は、大敗よりもずっと寂しさが残る。