読売ジャイアンツ 対 東京ヤクルトスワローズ
試合情報
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| スコア | 巨人 3-2 ヤクルト |
| 試合時間 | 3時間11分 |
| 観客数 | 42,413人 |
| 勝ち投手 | 中川皓太(巨人) |
| 負け投手 | 阪口皓亮(ヤクルト) |
| セーブ | マルティネス(巨人) |
| シリーズ対戦成績 | 巨人 13勝10敗 |
先発投手
- 巨人:小笠原慎之介
- ヤクルト:高橋奎二
バッテリー
- 巨人:小笠原慎之介、堀田賢慎、中川皓太、田中瑛斗、マルティネス - 大城卓三
- ヤクルト:高橋奎二、石原勇輝、大西広樹、阪口皓亮、リランソ - 松本直樹
スターティングラインアップ
| 打順 | ヤクルト(先攻) | 守備 | 打順 | 巨人(後攻) | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 増田珠 | 右 | 1 | 松本剛 | 左 |
| 2 | 長岡秀樹 | 遊 | 2 | 吉川尚輝 | 二 |
| 3 | オスナ | 一 | 3 | 泉口友汰 | 遊 |
| 4 | サンタナ | 左 | 4 | ダルベック | 一 |
| 5 | 松下歩叶 | 三 | 5 | 大城卓三 | 捕 |
| 6 | 岩田幸宏 | 中 | 6 | 坂本勇人 | 三 |
| 7 | 内山壮真 | 二 | 7 | 平山功太 | 右 |
| 8 | 松本直樹 | 捕 | 8 | 佐々木俊輔 | 中 |
| 9 | 高橋奎二 | 投 | 9 | 小笠原慎之介 | 投 |
試合経過詳細
1回表 ヤクルト
- 1 増田珠 - 空三振
- 2 長岡秀樹 - 遊直
- 3 オスナ - 空三振
1回裏 巨人
- 1 松本剛 - 四球
- 2 吉川尚輝 - 空三振(松本剛は盗塁死)
- 3 泉口友汰 - 二ゴロ
2回表 ヤクルト
- 4 サンタナ - 空三振
- 5 松下歩叶 - 左飛
- 6 岩田幸宏 - 三直
2回裏 巨人
- 4 ダルベック - 二飛
- 5 大城卓三 - 左安
- 6 坂本勇人 - 一邪飛
- 7 平山功太 - 空三振
3回表 ヤクルト
- 7 内山壮真 - 中飛
- 8 松本直樹 - 左飛
- 9 高橋奎二 - 見三振
3回裏 巨人
- 8 佐々木俊輔 - 遊飛
- 9 小笠原慎之介 - 空三振
- 1 松本剛 - 遊ゴロ
4回表 ヤクルト
- 1 増田珠 - 三飛
- 2 長岡秀樹 - 左飛
- 3 オスナ - 中越えソロ本塁打
- 4 サンタナ - 右安
- 5 松下歩叶 - 右飛
4回裏 巨人
- 2 吉川尚輝 - 四球
- 3 泉口友汰 - 5-4-3併殺
- 4 ダルベック - 遊飛
5回表 ヤクルト
- 6 岩田幸宏 - 見三振
- 7 内山壮真 - 中飛
- 8 松本直樹 - 見三振
5回裏 巨人
- 5 大城卓三 - 中越え二塁打
- 6 坂本勇人 - 空三振
- 7 平山功太 - 空三振
- 8 佐々木俊輔 - 一ゴロ
6回表 ヤクルト
- 9 高橋奎二 - 見三振
- 1 増田珠 - 左安
- 2 長岡秀樹 - 左安
- 【投手交代】小笠原慎之介 → 堀田賢慎
- 3 オスナ - 四球
- 4 サンタナ - 右犠飛
- 5 松下歩叶 - 左飛
6回裏 巨人
- 【守備変更】サンタナ → 西村瑠伊斗(左)
- 【代打】堀田賢慎 → 石塚裕惺
- 9 石塚裕惺 - 中飛
- 1 松本剛 - 中安
- 2 吉川尚輝 - 二ゴロ
- 3 泉口友汰 - 四球
- 4 ダルベック - 右前適時打
- 【投手交代】高橋奎二 → 石原勇輝
- 5 大城卓三 - 四球
- 【投手交代】石原勇輝 → 大西広樹
- 【守備変更】松下歩叶 → 田中陽翔(三)
- 6 坂本勇人 - 二ゴロ
7回表 ヤクルト
- 【投手交代】堀田賢慎 → 中川皓太
- 6 岩田幸宏 - 左安
- 7 内山壮真 - 右飛
- 8 松本直樹 - 三ゴロ(岩田は二盗)
- 9 田中陽翔 - 見三振
7回裏 巨人
- 【投手交代】大西広樹 → 阪口皓亮
- 7 平山功太 - 遊ゴロ
- 8 佐々木俊輔 - 四球
- 【代打】中川皓太 → 丸佳浩
- 9 丸佳浩 - 四球
- 1 松本剛 - 四球
- 【代走】丸佳浩 → 笹原操希
- 2 吉川尚輝 - 二ゴロ
- 3 泉口友汰 - 左中間2点適時二塁打
- 【投手交代】阪口皓亮 → リランソ
- 4 ダルベック - 見三振
8回表 ヤクルト
- 【投手交代】中川皓太 → 田中瑛斗
- 1 増田珠 - 中安
- 【代走】増田珠 → 並木秀尊
- 2 長岡秀樹 - 三ゴロ
- 3 オスナ - 中飛
- 4 西村瑠伊斗 - 二ゴロ
8回裏 巨人
- 【守備変更】並木秀尊(代走 → 右)
- 5 大城卓三 - 空三振
- 6 坂本勇人 - 中飛
- 7 平山功太 - 中飛
9回表 ヤクルト
- 【投手交代】田中瑛斗 → マルティネス
- 【守備変更】坂本勇人 → 門脇誠(三)
- 【代打】リランソ → 山田哲人
- 5 山田哲人 - 右飛
- 6 岩田幸宏 - 空三振
- 7 内山壮真 - 空三振
9回裏 巨人
- 試合終了(攻撃なし)
本塁打
- ヤクルト:オスナ(8号・4回・ソロ)
- 巨人:なし
戦評
巨人は先発の小笠原慎之介(巨人)が4回にオスナ(ヤクルト)のソロ本塁打で先制を許し、6回にもピンチを招いで5回1/3を2失点で降板した。 打線はヤクルト先発・高橋奎二(ヤクルト)に5回まで無得点に封じられたが、6回にダルベック(巨人)の適時打で1点差に迫った。 7回には佐々木俊輔(巨人)、丸佳浩(巨人)、松本剛(巨人)の3者連続四球で満塁とし、2死から泉口友汰(巨人)が逆転の2点適時二塁打。終盤は中川皓太(巨人)、田中瑛斗(巨人)、マルティネス(巨人)が無失点でつないで3-2で逃げ切った。 マルティネス(巨人)は今季40セーブ目を挙げ、史上3人目の3年連続40セーブを達成した。 巨人は3連勝を飾り、今季のヤクルト戦を13勝10敗としてカードの勝ち越しを決めた。
感想
こういうシーズン終盤の痺れる試合になると、投手の数字だけでは見えない部分がはっきり出るものだと、長年野球を見ているとつくづく思う。前日の田中将大(巨人)が大一番で見せた投球には、修羅場をくぐってきた投手ならではの落ち着きがあった。一方で、この日の小笠原慎之介(巨人)は5回1/3を2失点という数字だけを見れば試合を壊してはいない。しかし、制球に苦しんで投球間隔も長くなり、見ている側にはどうにも流れを引き寄せられない重苦しさが残った。メジャーで結果を残せずNPBへ戻ってきた以上、こういう優勝争いの真っただ中でこそ存在価値を示してほしいのだが、その意味では物足りなさが残る登板だった。そして、どうにも納得できなかったのがベンチの継投だ。小笠原慎之介(巨人)はこの日、明らかに本来の出来ではなく、よく1失点で六回まで来られたという印象だった。それならイニング頭から代える選択肢もあったはずだ。それを続投させ、増田珠(ヤクルト)、長岡秀樹(ヤクルト)に連打されたところで堀田賢慎(巨人)へ交代。正直、中途半端に映った。しかも堀田賢慎(巨人)もオスナ(ヤクルト)への四球で自ら満塁とし、サンタナ(ヤクルト)の犠牲フライで追加点を許した。最近の好投は認めるにしても、あの場面を安心して任せられるほどの信頼感を私はまだ持てない。そして打線も、前日の14得点はいったい何だったのかと思うほど静かだった。早いカウントから簡単に打って凡退する攻撃が続くと、またいつもの悪い形かとうんざりしてしまう。追い込まれる前に積極的に、という狙い自体は分かるが、それしか見えない攻撃では相手投手を助けるばかりだ。粘って球数を投げさせることも立派な攻撃であり、状況に応じた工夫がもっと欲しい。それでも、この試合を最後にひっくり返したところに今の巨人のしぶとさがあった。七回、佐々木俊輔(巨人)、丸佳浩(巨人)、松本剛(巨人)が三者連続四球を選び、相手の乱れから満塁。吉川尚輝(巨人)のところで得点できなかった時には、またこのまま逸機するのかという嫌な予感が頭をよぎったが、二死フルカウントから泉口友汰(巨人)が左中間を破った瞬間は、さすがに声が出た。あの場面で仕留めた泉口友汰(巨人)は本当に見事だった。内容だけを振り返れば、負け試合の流れだったと思う。それを相手の三つの四球という隙から一気に逆転まで持っていった。やはり四球は怖い。そして相手が崩れた瞬間を逃さず勝利へ結び付けたことに、この一勝の大きな価値がある。きれいな勝ち方ではない。それでも優勝争いの終盤では、こういう「よく勝ったな」と笑ってしまうような一勝が、とんでもなく大きい。