読売ジャイアンツ 対 広島東洋カープ
試合情報
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| スコア | 巨人 1-2 広島 |
| 試合時間 | 3時間53分 |
| 観客数 | 32,362人 |
| 勝ち投手 | 鈴木健矢(広島) |
| 負け投手 | 赤星優志(巨人) |
| セーブ | ― |
| シリーズ対戦成績 | 巨人 14勝7敗 |
先発投手
- 巨人:戸郷翔征
- 広島:玉村昇悟
バッテリー
- 巨人:戸郷翔征、則本昂大、船迫大雅、森田駿哉、田中瑛斗、堀田賢慎、中川皓太、赤星優志 - 大城卓三
- 広島:玉村昇悟、ターノック、大瀬良大地、森浦大輔、遠藤淳志、鈴木健矢 - 石原貴規、持丸泰輝
スターティングラインアップ
| 打順 | 広島(後攻) | 守備 | 打順 | 巨人(先攻) | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 佐藤啓介 | 左 | 1 | 松本剛 | 中 |
| 2 | 菊池涼介 | 二 | 2 | 吉川尚輝 | 二 |
| 3 | 中村奨成 | 中 | 3 | 泉口友汰 | 遊 |
| 4 | 坂倉将吾 | 一 | 4 | ダルベック | 一 |
| 5 | 佐々木泰 | 三 | 5 | 大城卓三 | 捕 |
| 6 | 末包昇大 | 右 | 6 | 坂本勇人 | 三 |
| 7 | 石原貴規 | 捕 | 7 | 鈴木大和 | 左 |
| 8 | 勝田成 | 遊 | 8 | 笹原操希 | 右 |
| 9 | 玉村昇悟 | 投 | 9 | 戸郷翔征 | 投 |
試合経過詳細
1回表 巨人
- 1 松本剛 - 右飛
- 2 吉川尚輝 - 左飛
- 3 泉口友汰 - 投ゴロ
1回裏 広島
- 1 佐藤啓介 - 空三振
- 2 菊池涼介 - 遊ゴロ
- 3 中村奨成 - 二ゴロ
2回表 巨人
- 4 ダルベック - 空三振
- 5 大城卓三 - 中安
- 6 坂本勇人 - 空三振
- 7 鈴木大和 - 二ゴロ
2回裏 広島
- 4 坂倉将吾 - 空三振
- 5 佐々木泰 - 空三振
- 6 末包昇大 - 四球
- 7 石原貴規 - 左飛
3回表 巨人
- 8 笹原操希 - 中越え二塁打
- 9 戸郷翔征 - 送りバント失敗
- 1 松本剛 - 空三振
- 2 吉川尚輝 - 暴投で走者三塁へ進塁後、空三振
3回裏 広島
- 8 勝田成 - 中安
- 9 玉村昇悟 - 送りバント
- 1 佐藤啓介 - 右前適時打、笹原操希の悪送球で打者走者二塁へ
- 2 菊池涼介 - 三邪飛
- 3 中村奨成 - 四球
- 4 坂倉将吾 - 空三振
4回表 巨人
- 3 泉口友汰 - 右飛
- 4 ダルベック - 遊ゴロ
- 5 大城卓三 - 一飛
4回裏 広島
- 5 佐々木泰 - 中飛
- 6 末包昇大 - 右飛
- 7 石原貴規 - 右邪飛
5回表 巨人
- 6 坂本勇人 - 三ゴロ
- 7 鈴木大和 - セーフティバント失敗、一ゴロ
- 8 笹原操希 - 三ゴロ
5回裏 広島
- 8 勝田成 - 空三振
- 9 玉村昇悟 - 空三振
- 1 佐藤啓介 - 空三振
6回表 巨人
- 9 【代打】戸郷翔征 → 石塚裕惺 - 二ゴロ
- 1 松本剛 - 空三振
- 2 吉川尚輝 - 三ゴロ
6回裏 広島
- 【投手交代】戸郷翔征 → 則本昂大
- 2 菊池涼介 - 空三振
- 3 中村奨成 - 遊ゴロ
- 4 坂倉将吾 - 右翼二塁打
- 5 佐々木泰 - 暴投で走者三塁へ進塁後、四球
- 6 末包昇大 - 四球
- 【投手交代】則本昂大 → 船迫大雅
- 7 石原貴規 - 空三振
7回表 巨人
- 3 泉口友汰 - 右安
- 4 ダルベック - 中安
- 5 大城卓三 - 中前適時打
- 【投手交代】玉村昇悟 → ターノック
- 6 坂本勇人 - 右飛
- 7 【代打】鈴木大和 → 丸佳浩 - 捕飛(インフィールドフライ)、石原貴規の失策で走者二、三塁へ進塁
- 8 笹原操希 - 三直
7回裏 広島
- 【投手交代】船迫大雅 → 森田駿哉
- 【守備変更】佐々木俊輔(中)
- 【守備変更】松本剛(中 → 左)
- 8 勝田成 - 三ゴロ
- 9 【代打】ターノック → モンテロ - 空三振
- 1 佐藤啓介 - 投ゴロ
8回表 巨人
- 【投手交代】ターノック → 大瀬良大地
- 9 佐々木俊輔 - 中安
- 1 松本剛 - 投犠打
- 2 吉川尚輝 - 二ゴロ(走者三塁へ)
- 3 泉口友汰 - 四球、二盗成功
- 4 ダルベック - 空三振
8回裏 広島
- 【投手交代】森田駿哉 → 田中瑛斗
- 2 菊池涼介 - 遊ゴロ
- 3 中村奨成 - 三邪直
- 4 坂倉将吾 - 右安
- 【代走】坂倉将吾 → 大盛穂
- 一走大盛穂 - 二盗失敗
9回表 巨人
- 【投手交代】大瀬良大地 → 森浦大輔
- 【守備変更】佐藤啓介(左 → 一)
- 【守備変更】中村奨成(中 → 左)
- 【守備変更】大盛穂(中)
- 5 大城卓三 - 三ゴロ
- 6 坂本勇人 - 空三振
- 7 【代打】田中瑛斗 → 門脇誠 - 見三振
9回裏 広島
- 【投手交代】田中瑛斗 → 堀田賢慎
- 【守備変更】門脇誠(三)
- 5 佐々木泰 - 中安
- 【代走】佐々木泰 → 辰見鴻之介
- 【代打】末包昇大 → 名原典彦
- 6 名原典彦 - 送りバント失敗、投ゴロ
- 【代打】石原貴規 → 秋山翔吾
- 7 秋山翔吾 - 右越え二塁打
- 8 勝田成 - 一邪飛
- 【代打】森浦大輔 → 野間峻祥
- 9 野間峻祥 - 三邪飛
10回表 巨人
- 【投手交代】森浦大輔 → 遠藤淳志
- 【守備変更】持丸泰輝(捕)
- 【守備変更】辰見鴻之介(三)
- 【守備変更】名原典彦(右)
- 8 笹原操希 - 空三振
- 9 佐々木俊輔 - 投ゴロ
- 1 松本剛 - 空三振
10回裏 広島
- 【投手交代】堀田賢慎 → 中川皓太
- 1 佐藤啓介 - 遊ゴロ
- 2 菊池涼介 - 三ゴロ
- 3 中村奨成 - 右飛
11回表 巨人
- 【投手交代】遠藤淳志 → 鈴木健矢
- 【守備変更】ファビアン(左)
- 2 吉川尚輝 - 遊ゴロ
- 3 泉口友汰 - 中飛
- 4 ダルベック - 右飛
11回裏 広島
- 【投手交代】中川皓太 → 赤星優志
- 【守備変更】増田陸(一)
- 4 大盛穂 - 四球
- 5 辰見鴻之介 - 投犠打
- 6 名原典彦 - 右安
- 7 持丸泰輝 - 申告敬遠
- 8 勝田成 - 右犠飛(サヨナラ)
本塁打
- 巨人:なし
- 広島:なし
戦評
巨人は3回、佐藤啓介(広島)の適時打と笹原操希(巨人)の悪送球で先制を許し、6回まで玉村昇悟(広島)の前に無得点に抑え込まれた。 7回に泉口友汰(巨人)、ダルベック(巨人)、大城卓三(巨人)の3連打で同点としたものの、なお無死一、二塁の好機を生かせず勝ち越しには至らなかった。 救援陣は再三走者を背負いながら粘ったが、延長11回に赤星優志(巨人)が先頭の大盛穂(広島)への四球から1死満塁とされ、勝田成(広島)の犠飛でサヨナラ負け。 打線は延長11回で6安打1得点に終わり、連勝は3でストップ。今季の対広島成績は14勝7敗となった。
感想
ベンチで笑顔を見せる戸郷翔征(巨人)の姿を見て、どうにも腹立たしさを抑えられなかった。もちろん、選手がベンチでどんな表情をするかだけで、その胸の内まで決めつけるつもりはない。それでも、首位を争うシーズン最終盤、しかも絶対に先制点を簡単に渡したくない試合で先に点を許した直後だけに、見ている側としては「よくそんな顔をしていられるな」と思ってしまう。5回1失点という数字だけを切り取れば大崩れではないが、今の戸郷翔征(巨人)に求めたいのは、そんな最低限の数字ではない。この大事な時期にチームを勝たせる投球であり、エース格として流れを持ってくる姿だ。そこへの期待がどんどん薄れていくのが何とも寂しく、そして腹立たしい。だが、この日の問題は戸郷翔征(巨人)一人ではなかった。試合全体を通して、巨人が「勝つために今何をすべきなのか」を共有できているようにまるで見えなかった。若手を積極的に使うこと自体には何の異論もない。むしろ、この時期だからこそ若い選手に経験を積ませることには意味がある。しかし、その横で吉川尚輝(巨人)や坂本勇人(巨人)といった経験豊富な選手が、初球や2球目で簡単に凡退していて何を示せるのか。ベテランが粘りも工夫も見せないまま帰ってくれば、若手だって同じように早打ちして凡退する。特に5回表、坂本勇人(巨人)、鈴木大和(巨人)、笹原操希(巨人)がわずか4球で三者凡退した攻撃には言葉を失った。首位争いをしているチームの攻撃とは到底思えず、あの瞬間に「今日は負けるな」と感じたほどだ。それでも7回には泉口友汰(巨人)、ダルベック(巨人)、大城卓三(巨人)の3連打で追いつき、ようやく試合を動かした。ところが、なお無死一、二塁という絶好の勝ち越し機で、坂本勇人(巨人)、丸佳浩(巨人)、笹原操希(巨人)がそろって倒れる。8回にも好機を作りながらあと一本が出ず、攻め切れないまま今度は投手陣が何度もピンチを背負う。こういう試合を続けていれば、いつか決壊するのは当然だ。そして延長11回、赤星優志(巨人)が先頭の大盛穂(広島)に四球を与えた時点で、嫌な結末がはっきり見えてしまった。犠打、安打、敬遠で満塁となり、最後は勝田成(広島)の犠飛でサヨナラ負け。結果だけ見れば延長11回まで1対1で競った接戦だが、内容を振り返れば「よく粘った」などという気分には到底なれない。打席で粘る、走者を進める、相手に球数を投げさせる、四球を避ける――勝つためにできる小さな仕事はいくらでもあるはずなのに、それを必死に積み重ねようとする姿があまりにも見えなかった。策も執念も感じられず、ただ試合が進み、最後に負けた。シーズン終盤の優勝争いで見せるには、あまりにも情けなく、腹立たしい一戦だった。