読売ジャイアンツ 対 広島東洋カープ
試合情報
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| スコア | 巨人 1-3 広島 |
| 試合時間 | 2時間58分 |
| 観客数 | 19,883人 |
| 勝ち投手 | 森下暢仁(広島) |
| 負け投手 | 西舘勇陽(巨人) |
| セーブ | 森浦大輔(広島) |
| シリーズ対戦成績 | 巨人 15勝8敗 |
先発投手
- 巨人:西舘勇陽
- 広島:森下暢仁
バッテリー
- 巨人:西舘勇陽、船迫大雅、代木大和、石川達也 - 大城卓三
- 広島:森下暢仁、遠藤淳志、大瀬良大地、森浦大輔 - 清水叶人、石原貴規
スターティングラインアップ
| 打順 | 広島(後攻) | 守備 | 打順 | 巨人(先攻) | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 佐藤啓介 | 左 | 1 | 丸佳浩 | 左 |
| 2 | 辰見鴻之介 | 二 | 2 | 松本剛 | 中 |
| 3 | 中村奨成 | 中 | 3 | 泉口友汰 | 遊 |
| 4 | 坂倉将吾 | 一 | 4 | ダルベック | 三 |
| 5 | 佐々木泰 | 三 | 5 | 大城卓三 | 捕 |
| 6 | 末包昇大 | 右 | 6 | 増田陸 | 一 |
| 7 | 勝田成 | 遊 | 7 | 佐々木俊輔 | 右 |
| 8 | 森下暢仁 | 投 | 8 | 吉川尚輝 | 二 |
| 9 | 清水叶人 | 捕 | 9 | 西舘勇陽 | 投 |
試合経過詳細
1回表 巨人
- 1 丸佳浩 - 空三振
- 2 松本剛 - 右安
- 3 泉口友汰 - 空三振
- 4 ダルベック - 見三振
1回裏 広島
- 1 佐藤啓介 - 空三振
- 2 辰見鴻之介 - 空三振
- 3 中村奨成 - 空三振
2回表 巨人
- 5 大城卓三 - 遊ゴロ
- 6 増田陸 - 右飛
- 7 佐々木俊輔 - 遊ゴロ
2回裏 広島
- 4 坂倉将吾 - 見三振
- 5 佐々木泰 - 三飛
- 6 末包昇大 - 遊飛
3回表 巨人
- 8 吉川尚輝 - 投ゴロ
- 9 西舘勇陽 - 一ゴロ
- 1 丸佳浩 - 左飛
3回裏 広島
- 7 勝田成 - 一直
- 8 森下暢仁 - 空三振
- 9 清水叶人 - 四球
- 1 佐藤啓介 - 右安
- 2 辰見鴻之介 - 空三振
4回表 巨人
- 2 松本剛 - 左線二塁打
- 3 泉口友汰 - 遊撃内野安打
- 4 ダルベック - 捕邪飛
- 5 大城卓三 - 右飛
- 6 増田陸 - 空三振
4回裏 広島
- 3 中村奨成 - 左中間二塁打
- 4 坂倉将吾 - 右越え2ラン本塁打
- 5 佐々木泰 - 遊ゴロ
- 6 末包昇大 - 空三振
- 7 勝田成 - 左安
- 8 森下暢仁 - 空三振
5回表 巨人
- 7 佐々木俊輔 - 遊ゴロ
- 8 吉川尚輝 - 四球
- 9 西舘勇陽 - スリーバント失敗(三振)
- 1 丸佳浩 - 遊撃内野安打
- 2 松本剛 - 中飛
5回裏 広島
- 9 清水叶人 - 空三振
- 1 佐藤啓介 - 遊飛
- 2 辰見鴻之介 - 空三振
6回表 巨人
- 3 泉口友汰 - 二ゴロ
- 4 ダルベック - 右中間ソロ本塁打
- 5 大城卓三 - 空三振
- 6 増田陸 - 遊ゴロ
6回裏 広島
- 3 中村奨成 - 死球
- 4 坂倉将吾 - 左飛
- 5 佐々木泰 - 四球
- 【投手交代】西舘勇陽 → 船迫大雅
- 6 末包昇大 - 捕邪飛
- 7 勝田成 - 右前適時打、一塁走者佐々木泰が三塁を狙い走塁死
7回表 巨人
- 【投手交代】森下暢仁 → 遠藤淳志
- 7 佐々木俊輔 - 中飛
- 8 吉川尚輝 - 空三振
- 9 【代打】船迫大雅 → 皆川岳飛 - 遊ゴロ
7回裏 広島
- 【投手交代】船迫大雅 → 代木大和
- 8 【代打】遠藤淳志 → モンテロ - 一邪飛
- 9 清水叶人 - 捕ゴロ
- 1 佐藤啓介 - 左安
- 【代走】佐藤啓介 → 大盛穂
- 2 【代打】辰見鴻之介 → 菊池涼介 - 右飛
8回表 巨人
- 【投手交代】遠藤淳志 → 大瀬良大地
- 1 丸佳浩 - 空三振
- 2 松本剛 - 空三振
- 3 泉口友汰 - 投手内野安打、清水叶人の捕逸2つで三塁へ進塁
- 4 ダルベック - 空三振
8回裏 広島
- 【投手交代】代木大和 → 石川達也
- 3 中村奨成 - 中飛
- 4 坂倉将吾 - 中安
- 5 佐々木泰 - 二ゴロ、一塁走者坂倉将吾が二塁封殺
- 6 末包昇大 - 左線二塁打、一塁走者佐々木泰が本塁を狙うも走塁死
本塁打
- 巨人:ダルベック(25号・6回・ソロ)
- 広島:坂倉将吾(14号・4回・2ラン)
戦評
巨人は4回、松本剛(巨人)の二塁打と泉口友汰(巨人)の内野安打で無死一、二塁の絶好機を作ったが、ダルベック(巨人)、大城卓三(巨人)、増田陸(巨人)の中軸が倒れて無得点。その裏、西舘勇陽(巨人)が中村奨成(広島東洋カープ)の二塁打から坂倉将吾(広島東洋カープ)に先制2ランを浴び、試合の主導権を奪われた。 6回にダルベック(巨人)の25号ソロで1点差に迫ったものの、その裏に西舘勇陽(巨人)が死球と四球で再びピンチを招き、救援した船迫大雅(巨人)も勝田成(広島東洋カープ)に適時打を許して3点目を失った。 打線は6安打を放ちながら、得点はダルベック(巨人)のソロによる1点だけ。4回の無死一、二塁、8回の二死三塁など得点圏で決定打を欠き、終盤も遠藤淳志(広島東洋カープ)、大瀬良大地(広島東洋カープ)、森浦大輔(広島東洋カープ)の広島救援陣を崩せなかった。 巨人は首位阪神とのゲーム差が2に広がり、阪神の優勝マジックは6。広島との今カードはここまで1勝2敗、今季の対広島成績は15勝8敗となった。
感想
西舘勇陽(巨人)は、やはり現状では先発として見るには厳しい。短いイニングを全力で飛ばしている間は、150キロを超える真っすぐと変化球で三振を奪いまくり、手がつけられないほどの投球をする。この日も自己最多タイの10奪三振。それだけ見れば能力の高さは疑いようがない。だが、先発はそこから先が仕事だ。少し球が甘くなったところを坂倉将吾(広島東洋カープ)に一発で仕留められ、ようやくダルベック(巨人)がホームランを打って1点差にしてくれた直後には、中村奨成(広島東洋カープ)への死球、佐々木泰(広島東洋カープ)への四球と、自分から走者をためて降板。おまけに打席では送りバントすら決められずスリーバント失敗である。投げても自滅、打っても仕事ができないでは、優勝争いの最終盤を任せる先発としてはあまりにも苦しい。そこを継いだ船迫大雅(巨人)も、落ち着いて火消しをするというより一人でバタバタしているように見え、結局は勝田成(広島東洋カープ)に痛い適時打を許した。
とはいえ、この試合を投手だけの責任にする気には到底なれない。それ以上に腹が立つのは打線だ。誰も打たない。普通の場面でも打たない。そしてチャンスになったら、さらに打たない。4回の無死一、二塁でダルベック(巨人)、大城卓三(巨人)、増田陸(巨人)が並んで倒れた場面など、今季の巨人打線をそのまま縮小して見せられたような攻撃だった。ダルベック(巨人)の25号は立派だったし、あの一発だけを切り取れば見事である。しかし、またソロだ。走者がいる大事な場面では凡退し、誰もいなくなってからホームラン。この時期に欲しいのは個人成績を飾る一本ではなく、試合をひっくり返す一本なのだ。8回も泉口友汰(巨人)が内野安打から二つの捕逸で三塁まで進んだのに、ダルベック(巨人)は三振。ここまで徹底してチャンスを潰されると、怒りを通り越して呆れてくる。
そして8回に登板した石川達也(巨人)も、なぜこの大事な時期に一軍へ上げたのかと思わずにはいられない内容だった。坂倉将吾(広島東洋カープ)に安打を許し、末包昇大(広島東洋カープ)にも長打。丸佳浩(巨人)、泉口友汰(巨人)、大城卓三(巨人)の見事な中継プレーで本塁を刺したから無失点で済んだだけで、抑え込んだという感覚はまるでなかった。
投手陣はシーズンを通して、苦しいなりにここまで優勝争いを支えてきたと思う。だからこそ、最後の最後までその頑張りに応える気配すら見せない打撃陣への苛立ちが大きい。まだ数字の上でシーズンが終わったわけではない。それでも、この試合を見終えた瞬間、私の中では「完全に終わった」と感じてしまった。それほど、絶対に勝たなければならない試合とは思えない淡々とした攻撃だった。残り試合がわずかなこの時期に、ファンにそんな気持ちを抱かせる試合をしてどうするんだ、と言いたくなる。